1.57 mi (2.53km) from City Center
アブダビへの旅 – シティガイド
アラブ首長国連邦の首都、アブダビ市は清潔で治安がよく、中東の中では親しみやすさのある都市です。典型的なアラビアンナイトのイメージを街のあちこちに見ることができます。エレガントな高層ビルが立ち並び、5つ星ホテルや高級レストランが数多くあるアブダビですが、石油収入から得た富を過度にひけらかしてはいません。150 キロ離れ、面積も3倍のお隣りのドバイに比べ、アブダビ市は比較的地味で静かで落ちついた雰囲気です。
アブダビ: 街並み
アブダビ市はアラビア半島の北東、アラビア湾に浮かぶアブダビ島 にあります。海沿いには自転車も走りやすく整備された遊歩道「コーニッシュ」があり、ここから内陸に数ブロック歩くとダウンタウン(繁華街)です。アブダビ島とアラビア半島の内陸部を分つ運河沿いにはホテルやレストランが並んでいます。それ以外の島の大半の地域は公園、ヴィラ、低層の集合住宅で埋めつくされています。
アブダビ市は拡張を続けており、最近では内陸部や近隣の島まで開発が進んでいます。これら新しい開発には、サーディヤット島やグランプリ・サーキットがある娯楽の中心地ヤス島 も含まれます。サーディヤット島はルーブル美術館やグッゲンハイム美術館のアブダビ分館の建立が計画されている文化的な地区です。
アブダビの見どころ
夕刻になるとアブダビに暮らす様々な国の人々が海辺のコーニッシュを散歩します。高級ホテルが立ち並ぶ一角からダウ船が係留されている港を結ぶ海岸道は、旅の思い出に残る写真を撮るのには絶好の場所です。
アブダビ市の近代化は1970年代にダウンタウンから始まりました。現在ではブティックやレストランが入った 欧米型のショッピングモールと伝統的なアラビアのバザールをイメージしたスリムな塔「スーク」を融合した ワールド・トレード・センター が目を引きます。
アブダビには、小動物園、植物園、週末にはマーケットが開かれる マザー・オブ・ザ・ネイション・パーク(Umm Al Emarat Park) などの公園、オープンスペースもあります。
コンシェルジュからのおすすめ
● アブダビのビーチは安全です。若干の入場料を課しますが、その分よく整備、維持されています。特に、広々とした白い砂と良質なレストランが並ぶ サーディヤット、浅瀬の砂浜沿いにビーチデッキやカフェが並ぶ ヤスがおすすめです。
● シェイク・ザイード・グランド・モスクは、イスラム教とアラブ首長国連邦建国の父を讃える豪華で巨大なモスクです。アブダビを訪れたら必見の詩的で美しい建築物です。金曜日以外は無料のガイドツアーが催行されています。
● 周辺の島々や運河をめぐるボートツアーに参加してみませんか?Jalboot が運航するフェリーバスを利用すれば、個人旅行でも島巡りができます。
アブダビのホテル
アブダビにはおよそ130 ものホテルがあります。合計客室数はなんと2万室以上です。ですから、ロマンティックな逃避行であれ、気分転換の小旅行であれ、家族全員で楽しむ休暇であれ、ご希望に沿うホテルが必ず見つかります。
ご出張のお客様に便利なのがアブダビのビジネス街・繁華街であるダウンタウン のホテルです。観光の拠点としても最適で、お買い物にも便利なエリアです。
ヤス島はお子様連れの休暇や島でのいろいろなイベントに参加したい時に理想的です。中央プラザの周囲にはホテルが数軒並んでおり、宿泊客以外の方でもホテルのラウンジやレストランに入れます。
ロマンティックな小旅行には、サーディヤット島のビーチサイドの高級リゾートがおすすめ。アメニティも完備されています。コーニッシュのマリーナ周辺にも、ビーチに隣接したホテルやレストラン、都会的な雰囲気のショッピングセンターがあります。
アブダビのレストラン
アブダビで暮らす人々の大半は他国から来た人々です。食べ物や料理方法も国際色豊かで、ホテルやレストランでは、トップレベルのシェフを高給で雇用できるため、世界の一流料理が試せると言っても過言ではありません。もちろん、首長国連邦独自の味も堪能いただけます。地元料理はレバノン料理、地中海料理の影響が強く、街では焼き肉、フムス、タブーリ、そして中東風のファストフード「シャワルマ」が人気です。
高級レストランの大半はホテル内にあります。唯一の例外がイースタン・マングローブ・マリーナで、ここにはステーキハウスのBoa 、地中海料理のシーフードレストアランFlooka があります。
肉好きの方には、食べ放題のブラジル風バーベキューハウスChamas や Rodeo Grill がおすすめです。タイ料理のレストランも多く、選ぶのに困るほどですが、Cho Gao や Sontaya なら間違いありません。
シェフからのおすすめ...
● 地元料理: 肉と荒く砕いた小麦を土鍋でゆっくりと煮込んだ「harees」 や肉をスパイスとドライライムで煮込んだ香り高い「makboos」など、アラブ首長国連邦ならではの味をお試しください。
● ブランチ: 金曜日は午後までゆっくりとブランチを楽しむのがアブダビの習慣です。飲み物付きで食べ放題のブランチメニューを提供するお店がたくさんあります。
● 魚料理: 地元で最も人気のある魚がタラに似た味の「hamour」です 。フィッシュ&チップスからナシゴレンまで、様々な調理法で提供されています。タイの一種「レッドスナッパー」のグリルや近隣国、オマーン産のロブスターなどもぜひご賞味ください。
アブダビでのショッピング
世界的に有名なチェーン店やデザイナーブランドから伝統的な工芸品まで、アブダビは活気あふれる買い物天国です。表示価格で買うのが一般的ですが、工芸品やお土産店では価格交渉も可能です。“ベストプライス”を要求してみてください。
小規模なショッピングセンターには個人経営の店が多く、市内の古い一角に集中しています。ジュエリー、陶器、ガラスの香水瓶などの掘り出し物が見つかるかもしれませんが、製品の大半はイランやパキスタン製です。
ダウンタウンのザイード一世ストリート、ハムダン・ ストリート沿いには独立系の小さな店が軒を連ねています。ハムダン・センターはハンドバッグやサングラスなどをバーゲン価格で買えるので有名です。
新しいショッピングモールは夜まで営業しており、国際的に有名なブランド店やレストランはもちろん、映画館、その他の娯楽施設が併設されています。市内にはAl Wahda、Marina、Abu Dhabi、三つのショッピングモールがあります。一日をかけてゆっくりとショッピングを満喫したい方は、ヤス島にある超大型の Yas Mall にお出かけください。
アブダビのお土産
● アラビア工芸品、香水や線香などは ワールド・トレードセンター・スークや古い商店街の店で買うことができます。
● イラン産やパキスタン産の伝統的な絨毯、ラグ、礼拝用マットなどは、港近くのカーペット・スークがお買い得です。
● 地元の食材や食料品は個別包装で売られているので便利です。ナツメヤシの実を乾燥させた 乾燥デーツには多数のバラエティがあり、最近では各種フレーバーの詰め物をした製品もあります。ラクダのミルクチョコレートもおすすめです。
アブダビのカルチャー & ナイトライフ
アブダビには、ドバイのようなクラブやナイトスポットはなく、プロムナードの散歩以外、夕刻の娯楽といえばホテルの中でのものがほとんどです。中でもにぎわいを感じさせ評判がいいのが、 ワールド・トレードセンター周辺のホテルのバーやラウンジです。
アブダビのカルチャー・シーンはまだ始まったばかりですが、古典音楽や舞踏のアブダビ・フェスティバル とアラビア半島地域の美術展アブダビ・アート はすでに定評を確立しています。街にはパフォーマンスや展示スペースも出現しつつあり、地元アーティストも育ちつつあります。
サーディヤット島 は文化特区として開発が進んでいます。NYUAD アートセンター ではコンテンポラリー・ダンスやミュージシャンのイベントが定期的に開かれています。 マナラット・アル・ サーディヤット は入場無料の美術館です。
アブダビで音楽を楽しむには...
● 大半のホテルにはヒット曲を演奏する専属バンドがいます。 クラウン プラザのヒーローズ・バーにはDJ がいて、スタンドアップ・コメディショー等のイベントが開催されることもあります。
● ヤス島には屋外スタジアムの「du Arena」、 屋内のdu Forum、二つの大型エンターテイメント会場があります。年間を通じてぎっしりとスケジュールが詰まっており、超大物ロックバンドのコンサートが開催されることもあります。
● Jazz@PizzaExpress では本格的なピザをつまみながら、毎晩トップクラスのジャズ演奏が聴けます。
アブダビでのレジャー
一年中陽光に恵まれ、ペルシャ湾の暖かい海水が打ち寄せるアブダビ。夜通し営業しているような賑やかな娯楽街はなく、ご家族で静かにゆっくりと休暇が楽しめます。人気の屋外レジャーはウォータースポーツ、ダイビング、ゴルフ、乗馬などですが、美しい白い砂浜でただのんびりと寝そべるだけでもいいのです。
ヤス島は誰もが楽しめる娯楽の中心地区です。アブダビ最大のショッピングモール、体験運転ができるF1 モーターレース・サーキット、ゴーカート場、リンクスゴルフコースがあります。いくつかのホテルではラウンジやレストランもご利用いただけます。ヤス・ウォーターワールド はアラブ首長国連邦屈指のウォーターパークで、大人も子どもも楽しめます。 その隣りにある フェラーリ・ワールド ・アミューズメントパークには、世界最速のローラーコースターをはじめ、モーターレーシングをテーマにした様々な乗り物があります。
アブダビ市は世界で最もドラマチックな砂漠に接し、周囲には小さな島々がたくさんあります。このような観光地化していない静かな場所もぜひ訪ねてみてください。
アブダビで自然に触れる
● アブダビ・ファルコン・ホスピタルは、アラブの象徴で昔から鷹狩りに使用されているハヤブサの専門病院です。ガイドツアーや間近でデモンストレーションが見られます。
● マングローブの生い茂る海辺をカヤック でまわるツアーはいかがでしょう。ゆっくりしたペースなので初めての方でも安心です。Noukhada ではインストラクター付きの様々なツアーを提供しています。
● 砂漠ツアーも各ツアー会社が企画しています。砂丘バッシング(砂漠でのオフロード走行)、サンドボーディング、伝統芸能を観賞しながらのディナー、ラクダ乗り、砂漠でのキャンプなど、選択肢も多様です。